日本では3月変化の多い月です。我が家も今年は娘の受験がありちょっとした節目の時でした。人生には時々節目が訪れます。
さて、そんな節目の時に、娘を海外旅行へ連れて行こうと前から考えており、長女と二人でオランダへ行ってきました。
オランダを旅先に選んだ1番の理由は「アンネの日記」のアンネ・フランク一家が隠れ住んだ家を訪ねるためでした。(その家は第2次世界大戦後、隠れ家の住人の中でただ一人生き残った、アンネのお父さんのオットー・フランクにより、ミュージアムとして公開されるようになりました。)
「アンネの日記」は私が一番感銘を受けた本です。あのような異常な状況下にあっても、ユーモアや皮肉を交え、生き生きと日々を綴るアンネになんとも共感と親しみさえ覚えます。しかしながら、アンネの鋭い人間観察からの人の愚かさの指摘は、自分の中の傲慢さを見るようでハッとします。また日々悪化する戦争への恐怖と絶え間ない不安の描写は、自分がそのような状況にいたら、と想像せずにはいられないものです。
今、世界は激動中であり、平和が主導を握れない危うさがあります。世界の人々は平和についてどのような感覚を持っているのか。それを感じるためにも、今、ここを訪ねたい、そんな思いで行ってきました。
アンネの家は世界中から沢山の人々が訪れていました。その沢山の人は私と同じように平和が脅かされることに危機感を感じ、ここを訪ねたのだと思います。アンネを訪ね、改めて、どんな時でも、私は必ず平和の列に並ぼうと固く心に誓いました。
我が娘は何を思ったでしょう。アンネの日記は一緒に読み、沢山意見を交わした本です。自分の軸で沢山考え、感じたことと期待します。
アンネ・フランク像
お隣の西教会は日記にたびたび登場する
運河の街アムステルダム
芸術の国でもある。アムステルダム国立美術館。
自転車の国でもある。奥はアムステルダム中央駅。
デン・ハーグにあるマウリッツハイス美術館。真珠の耳飾りの少女で有名。
マウリッツハイス内部。
世界的に有名。驚くほど美しい。