先日ジャズピアニストの巨匠、チックコリアさんの訃報が世界を巡りました。
私も1ファンとして、本当に悲しく未だ喪失感が拭えません。コロナ禍、いち早く配信という方法で、アカデミーを開催されたり、最近までむしろ年齢を感じさせないほど精力的に活躍されていたのに・・。
チックコリアさんはコンサートに行った時から大ファンになりました。これだけの巨匠でありながら気さくで観客に熱心に語りかけ、観客と一体になることを楽しまれているという風でした。人として一流の中の一流という感じでした。
ここ数年、巨匠と呼ばれる方々がひとり、またひとりと旅立たれることを寂しく感じます。チック・コリアさん、ミシェル・ルグランさん、アンドレ・プレビンさん、前田憲男さん、服部克久さん・・・
新進気鋭の若い演奏家が名演で人々を感動させ、いつしか巨匠と呼ばれるようになり、また次の世代に素晴らしい才能が生まれ、受け継がれ、足跡が消えることはないと思えば慰められますが、やはりThe older,the wiser、どこまでも深遠で豊かな巨匠の世界をもう少し、色々聴きたかった、と、喪失が胸に迫ります。
私はチックコリアさんの作品ではラ・フィエスタがとても好きです。ワクワクとメランコリーと、フラメンコの激しさと、心地よい高揚をもたらしてくれるからです。いつも聴けば楽しい気分になれましたが、しばらくは、聴くとちょっと泣けてしまいます。