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2022 県ピアノコンクール


10月に県ピアノコンクールの本選会がありました。5、6年の部に1名参加。7月末の予選から2ヶ月しかなく、しかも課題曲はここでグッと難しくなり、AまたはBの選択で以下が提示されました。
A:メンデルスゾーン「無言歌集」より春の歌、ドビュッシー「二つのアラベスク」より2番
B:メンデルスゾーン「無言歌集」より後悔、ドビュッシー「ベルガマスク組曲」よりパスピエ

メンデルスゾーンはロマン派に属するドイツ作曲家、ドビュッシーはフランス印象派を代表する作曲家です。特に印象派は、伝統的機能和声を基軸とするわかりやすい作曲法ではなく、和声分析が難しい。印象派始めての生徒さんは、どちらかというとドビュッシー入門として解釈しやすいアラベスクを選択するのが定石だと思いましたが、コンクールでもセッションでも、弾けるかどうかはその曲のイメージが持てるか持てないかだ、という持論があり、イメージの持てる方を選んで、ということで生徒さんはBを選択。これで取るべき道が決まり、急ぎ譜読みを開始。

夏休み返上で2曲の分析と譜読みをし、9月に入って弾き込みをしましたが、2ヶ月という時間はかなり有限でやっと弾けたねというところで本番となりました。更なる受賞は叶いませんでした。それでも大きなミスもなく誠実に弾き切った生徒さんの勇気と努力に敬意と感謝でいっぱいです。また子供が忙しければ親は数倍忙しい・・惜しみない協力をしてくださったご家族にも感謝つきません。
生徒さんと美しい秋晴れのもと記念写真を撮りました。清々しい表情で素敵です。頑張った人の表情だと思います。

他の参加者のお子さんにとっても時間は有限だったはずです。みなさん仕上がりはどうかと思いましたが、努力型の女の子達は、さすが立派に仕上げていて感心しました。男の子達は概して感性派、ミスが散見するが面白いなぁと思って聴いていました。最優秀賞の子は男の子で魅力的なピアノでした。そんなに押し出しが強くなく、内省的で感傷的な音色です。また聴く人を惹きつけるキャラクターがありました。ピアノを弾くということは奥深いものだと思いました。

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